新「5つの公約」②

新「5つの公約」の2つ目は、

「2、「地元学」の振興を図り、教育・人材育成など「ひとづくり」を進めます。」です。

 

 具体的には、

・町の人材育成の要としての統合中学校の整備促進

・沼宮内高等学校の魅力化プロジェクトの推進

・歴史・文化を伝える施設の整備

・アイルランドとの交流

・SDGs未来都市として国内外のまちとの連携

などです。

 

ここでは、「沼宮内高等学校の魅力化プロジェクトの推進」と

「歴史・文化を伝える施設の整備」について

述べたいと思います。

 

岩手町に所在する沼宮内高等学校は

令和4年4月現在、

全校生徒数97人、

そのうち25人が

新たに入学しました。

 

毎年入学希望者数は減少傾向にあり、

このままでは学校存続が難しいと

危機感を募らせています。

 

学校を存続させるために、

また他の学校にはない

沼宮内高校独自の魅力化に向けて、

町と沼宮内高校との間で、

令和4年3月に地域共創人材育成の推進に関する

連携協定を締結しました。

 

この協定に基づき、

町は公営塾の運営や

学校教育と連携した

包括的な人材育成の取り組みを

同校と協力して進めます。

 

岩手町ならではの人材教育を

内外にお示ししたいと思います。

 

また、現在、岩手町には

歴史・文化などを伝える施設がありません。

地元の人間、特に児童生徒が

地元の歴史や文化を

広く知る場所がない状態が

長く続いています。

 

5年前、私は町役場を早期退職し

東京のビジネススクールに通いました。

人生の中でも大変貴重な時間を過ごし、

個人的にも多くの方々にお目にかかり、

沢山のご意見、ご提言を頂きました。

その中で、新潟の温泉旅館の社長から

「岩手町には6千年前の縄文文化がある町だ

ということを忘れている。

これは大切にしなければならない」と

ご助言をいただきました。

 

持続可能なまちとは、

町や地域の歴史、文化、先人の功績などを

伝えて行くことでもあり、

そこに町民がプライドを持つ

ということだと思います。

 

町の総合計画もSDGs未来都市計画も

「まちづくりはひとづくり」という

基本理念の上に策定いたしました。

その「ひとづくり」の大きな柱に、

私は「地元学」の振興を

位置づけたいと思います。

 

縄文文化、キャベツ百年の歴史、

ホッケーの歴史、

アートに取り組んだ先人たち・・・

様々な角度から歴史や文化等の研究、

情報発信を行い、

人材育成を行う必要があると

確信いたします。

その拠点となる施設の整備を

いよいよ進めようとするものです。